立冬と観葉植物の冬越し——取り込み・水やり・暖房、冬に枯らさない5つのこと

窓辺の観葉植物 暦・吉日・スピリチュアル

朝、窓を開けた瞬間の空気が、ひと月前とはまるで違う。そんな日が増えてくると、暦の上でも冬が始まります。2026年の立冬は11月7日です。

この季節になると気になるのが、ベランダや窓辺に置いてきた観葉植物のこと。観葉植物の多くは、もともと一年中あたたかい熱帯や亜熱帯の生まれです。日本の冬は、彼らにとって少し厳しい季節になります。

けれど、冬越しはむずかしい技術ではありません。取り込む時期、置く場所、水のやり方、暖房との付き合い方、そして肥料をお休みすること。この5つを押さえておくだけで、春に元気な新芽を迎えられる可能性はぐっと高まります。この記事では、立冬の暦の話を少しだけしてから、冬に観葉植物を枯らさないための実際のやり方を、順番にまとめていきます。

立冬とは——2026年は11月7日。暦の上で冬が始まる日

立冬(りっとう)は、一年を24に分けた「二十四節気」のひとつで、冬の始まりを表す節気です。国立天文台が発表している暦要項によると、2026年の立冬は11月7日。次の節気である小雪(しょうせつ)は11月22日なので、11月7日から21日ごろまでが立冬の期間にあたります。

二十四節気をさらに約5日ずつ3つに分けたものを「七十二候」といいます。立冬の七十二候は、次の3つです。

  • 初候 山茶始開(つばきはじめてひらく):11月7日ごろから。山茶花(さざんか)が咲き始めるころ。ここでいう「つばき」は、ツバキ科のサザンカのことを指すとされています。
  • 次候 地始凍(ちはじめてこおる):11月12日ごろから。大地が凍り始め、朝の冷え込みで霜柱が立つこともあるころ。
  • 末候 金盞香(きんせんかさく):11月17日ごろから。「金盞」は金の盃のこと。スイセンの黄色い副花冠を盃に見立て、スイセンが咲き始めるころを表しています。

七十二候の日付は目安で、年によって1日ほど前後します。それでも、サザンカ、霜、スイセンと並べてみると、秋の名残から本格的な冬へと移っていく空気がよく伝わってきます。

「地始凍」のころには、関東の平地でも朝の冷え込みが強まり、屋外では霜が降りることがあります。霜の仕組みと霜よけについては、10月の記事でくわしく触れているので、ここでは観葉植物の話に絞ります。霜の仕組みと霜よけについては、こちらの記事で書いています。

観葉植物にとって大切なのは、霜が降りるずっと手前の段階です。熱帯生まれの植物の多くは、霜どころか、10℃前後の夜が続くだけでも少しずつ弱っていきます。立冬は「そろそろ冬支度を終えておく日」と考えておくと、ちょうどよい目安になります。

その1 取り込みのタイミング——最低気温10℃を下回る前に

お客様
お客様

ベランダのパキラ、まだ元気そうなんです。もう少し外に置いておいても大丈夫ですか?

店長
店長

昼が暖かくても、夜の冷え込みで傷むことがあります。最低気温が10℃を下回る前に、室内に入れておくと安心ですよ。

精霊くん
精霊くん

ボクたち熱帯生まれは、10℃前後の夜が続くだけでも少しずつ弱っちゃうんだ。早めのお引っ越しがうれしいな。

取り込みの目安としてよく挙げられるのが、最低気温が10℃を下回る前というラインです。天気予報の「最高気温」ではなく、「最低気温」を見るのがポイント。日中は20℃近くまで上がっても、明け方には10℃を切る、という日が秋の終わりには続きます。

ただし、どこまで寒さに耐えられるかは、植物の種類によってかなり違います。目安としては、次のように考えておくとわかりやすいでしょう。

  • 比較的寒さに強いもの:パキラ、ガジュマル、モンステラなど。5℃前後まで耐えるとされることが多い種類です。
  • 寒さに弱いもの:ポトス、サンスベリアなど。10℃以上を保ちたい種類です。

「5℃まで耐える」というのは、あくまで枯れずに持ちこたえられる下限の話です。元気に冬を越してもらうなら、寒さに強い種類でも早めに取り込んでおくほうが無難です。ガジュマルについては、最低気温が13℃を下回ったら室内へ、と案内している資料もあります。迷ったら早めに、が冬越しの基本です。

取り込む前に確認したいこと

外に置いていた鉢をそのまま部屋に入れると、虫まで一緒に連れてきてしまうことがあります。取り込む前に、次のことを確かめておきましょう。

  • 葉の裏:小さな虫や白い斑点、細いクモの巣のような糸がないか。ハダニやカイガラムシは葉の裏に隠れていることが多いです。
  • 鉢の底と受け皿:鉢底の穴からナメクジやダンゴムシが入り込んでいないか。受け皿の水や落ち葉も片づけておきます。
  • 土の表面:枯れ葉や雑草、カビが出ていないか。古い落ち葉は取り除いておきましょう。
  • 鉢の外側:泥や汚れを軽く拭いておくと、室内でも気持ちよく置けます。

いきなり暗い場所に入れない

取り込みでもうひとつ気をつけたいのが、光の量の急な変化です。屋外の明るさに慣れていた植物を、急に部屋の奥の暗い場所へ移すと、環境の変化についていけず葉を落とすことがあります。

取り込んだ直後は、できるだけ明るい窓辺に近い場所に置き、少しずつ室内の環境に慣らしていきます。冬の観葉植物には、ある程度の明るさが一日6〜8時間ほどあるのが望ましいとされます。暗い部屋しか置き場がない場合でも、日中だけ明るい場所へ移すなどの工夫で、ずいぶん違ってきます。

その2 置き場所——窓辺は「昼は特等席、夜は冷蔵庫」

室内に入れたら、次は置き場所です。冬の置き場所選びで、もっとも見落とされやすいのが窓辺の夜の冷え込みです。

窓辺は、昼間は日が差して明るく、植物にとって特等席です。ところが夜になると、窓ガラスを通して外の冷気がじわじわと伝わり、窓のすぐそばは部屋の中央よりずっと冷え込みます。冬の窓際は温度の変化が激しいため、植物を置く場所としては注意が必要だとされています。

そこで、次のような工夫をおすすめします。

  • 昼は窓辺、夜は窓から離す:日中は明るい窓辺に置き、夕方には窓から1メートルほど部屋の内側へ移します。キャスター付きの台に乗せておくと、移動がぐっと楽になります。
  • カーテンの内側(窓とカーテンの間)に入れない:夜にカーテンを閉めると、窓とカーテンの間は冷気がたまり、外とほとんど変わらないほど冷えることがあります。植物は必ずカーテンの部屋側に置きましょう。
  • 床からの冷えを避ける:冷たい空気は下にたまります。フローリングや玄関のタイルに直接鉢を置くと、根が冷えやすくなります。台やスツールに乗せて、床から少し高さをとるだけでも違います。
  • ドアの近く、廊下、玄関は避ける:人の出入りで冷たい風が入りやすい場所は、温度が安定しません。

また、部屋の角は空気がよどみやすい場所です。風通しが悪いと、湿気がこもったり虫がつきやすくなったりします。サーキュレーターで部屋の空気をゆるやかに回すのもひとつの方法ですが、その場合も風が植物に直接当たらないようにしてください。

冬の置き場所チェック

  • 夜、窓ガラスのすぐそばに置いたままになっていないか
  • カーテンと窓の間に入っていないか
  • 冷たい床に鉢が直接置かれていないか
  • 暖房の風が直接当たっていないか
  • 日中、明るい場所に置けているか

その3 冬の水やり——「回数を減らす」には理由がある

アルバイト君
アルバイト君

冬でも土の表面が乾いたら、すぐ水をあげればいいんですよね?

店長
店長

冬は表面が乾いても、土の中はまだ湿っていることが多いんです。中まで乾いたのを確かめて、数日待ってからで十分ですよ。

精霊くん
精霊くん

冬のボクらは省エネモード。お水はそんなに飲めないんだ。たくさんもらうと、根っこがおぼれちゃうよ。

冬越しで枯らしてしまう原因として、とても多いのが水のやりすぎです。寒くて心配になると、つい世話を焼きたくなるものですが、冬の観葉植物は「乾かし気味」が基本です。

なぜ冬は水を減らすのか

理由は大きく2つあります。

ひとつは、植物の生長がゆっくりになること。気温が下がると、多くの観葉植物はほとんど生長しなくなり、種類によっては休眠に近い状態になります。生長しなければ、根が吸い上げる水の量も減ります。

もうひとつは、土が乾きにくくなること。気温が低く日差しも弱い冬は、鉢の土から水分が抜けるのに時間がかかります。夏と同じ感覚で水をあげると、土がいつまでも湿ったままになり、根が呼吸できずに傷んでしまいます。これが根腐れの始まりです。

冬の水やりの具体的なやり方

  • 土の中まで乾いてから:表面が乾いても、すぐには与えません。土の表面が乾いてから2〜3日、あるいは3〜4日ほど待ってから与える方法がよく紹介されています。
  • 乾き具合の確かめ方:割り箸や竹串を鉢の縁から土に挿し、しばらくして抜いてみます。湿った土がついてくるなら、まだ待ちましょう。鉢を持ち上げて、軽くなっているかで判断する方法もあります。
  • 与えるときはたっぷり:回数は減らしても、与えるときは鉢底の穴から水が流れ出るまでしっかりと。少しずつ毎日、というやり方はかえって根腐れの原因になります。
  • 受け皿の水は捨てる:受け皿にたまった水をそのままにすると、鉢の底がいつも湿った状態になり、根が冷えて傷みやすくなります。

水の温度と時間帯

冬の水道水は、思っている以上に冷たいものです。冷えきった水をそのまま与えるのは避けて、しばらく室内に置いて室温に近づけた水を使うと安心です。

時間帯は、気温が上がり始める朝から、暖かい日中にかけてが向いています。夕方や夜に水を与えると、土に残った水分が夜の冷え込みで冷やされ、根を傷めるおそれがあります。寒い日が続く時期は、天気のよい暖かい日を選んで水やりをする、くらいの気持ちでちょうどよいでしょう。

なお、サンスベリアのように乾燥に強い多肉質の植物は、冬はほとんど水を必要としません。種類による違いは、あとの章でまとめます。

その4・その5 暖房と乾燥、そして肥料はお休み

その4 エアコンの風を直接当てない

寒さから守るために室内へ取り込んだのに、今度は暖房で弱らせてしまう。冬の観葉植物には、そんな落とし穴があります。

エアコンの温風は、とても乾いています。この風が葉に直接当たり続けると、葉から水分がどんどん蒸発し、根からの吸水が追いつかなくなります。その結果、葉先が茶色く枯れたり、葉がちりちりに傷んだりすることがあります。

  • 風向きを変える:エアコンの吹き出し口の正面や真下には置かない。風向きを下向きに調整するのも一案です。
  • 置き場所を変える:風の通り道から外れた場所へ。ファンヒーターやストーブのすぐそばも避けます。
  • 暑すぎにも注意:暖房器具の近くは局所的に高温になります。室温は最低でも10℃を下回らないようにし、できれば15℃前後以上あると植物はより安定するとされます。

乾燥対策——葉水と加湿

暖房を使う部屋は、湿度がかなり下がります。室内の湿度は50〜60%くらいが目安とされています。加湿器を使えるなら、植物にとっても人にとっても過ごしやすい環境になります。

手軽にできるのが葉水(はみず)です。霧吹きで葉の表と裏に水を吹きかけ、葉の周りの乾燥をやわらげます。乾燥した環境を好むハダニの予防にもつながるとされ、葉についたほこりを落とす効果もあります。

葉水は、土への水やりとは別物です。土が湿っていても、葉水は気にせず行ってかまいません。ただし冬は、葉が濡れたまま夜を迎えると冷えるので、葉水も暖かい日中に行うのがおすすめです。また、葉水だけで乾燥対策が十分とは限らないので、ときどき葉の裏をのぞいて、虫がついていないか確かめる習慣をつけておくと安心です。

その5 肥料はお休みする

冬のあいだ、肥料は止めます。

肥料は、植物が生長するための栄養です。ところが冬の観葉植物はほとんど生長しないため、肥料を与えても吸収されず、土の中に残ってしまいます。残った肥料分は根に負担をかけ、かえって根を傷める原因になります。室温がおおむね15℃を下回るような環境では、肥料は与えなくてよいとされています。

「元気がないから肥料をあげよう」と考えがちですが、冬に元気がないのは多くの場合、寒さや水のやりすぎが原因です。弱っている株に肥料を与えるのは、体調をくずした人に無理にごちそうを食べさせるようなもの。肥料は、春に新芽が動き出してから再開しましょう。

種類ごとの冬越しの目安——ポトス・モンステラ・パキラ・ガジュマル・サンスベリア

お客様
お客様

うちにはサンスベリアもあるんですが、同じように水をあげて大丈夫ですか?

店長
店長

サンスベリアは冬はほとんど水がいりません。寒い時期は水を控えて、乾かしたまま冬を越させるのが基本です。

アルバイト君
アルバイト君

えっ、一冬ずっとですか? てっきり月に1回くらいはあげるものかと……。

店長
店長

寒い部屋ほど控えめに。種類ごとに違うので、目安を見ていきましょう。

ここでは、人気のある観葉植物5種について、冬越しの目安をまとめます。温度はあくまで一般的な目安で、株の大きさや状態、品種によっても変わります。部屋に温度計をひとつ置いて、夜から明け方にかけての室温を確かめておくと、判断がしやすくなります。

ポトス

つる性で丈夫なイメージがありますが、寒さには弱い部類です。冬は10℃以上の場所に置き、水やりは控えめにします。暗すぎる場所に置くと、葉の斑(ふ)が少なくなることがあるので、明るい室内で直射日光を避けて管理しましょう。

モンステラ

耐えられる寒さの目安は5℃前後とされますが、10℃を下回ると葉が傷んだり落ちたりすることがあります。元気に冬を越すなら、10℃以上を保てる場所が安心です。冬は明るい窓辺で光をしっかり当てつつ、夜は窓から離しましょう。水やりは、土が乾いてから2〜3日後くらいを目安にします。

パキラ

比較的寒さに強く、5〜7℃が冬の目安とされています。ただし、夜の窓際は冷えやすいので、暖かい場所へ移す配慮は必要です。冬は水やりの回数を減らし、鉢土の表面が乾いてから2〜3日後に与えるくらいの、乾燥気味の管理にします。

ガジュマル

耐寒性は高くはなく、冬は5℃以上を保つのが理想とされます。最低気温が13℃を下回ったら室内に入れ、できるだけ明るい場所で管理するよう勧める資料もあります。冬は肥料を与えず、水は土が乾いてからにします。

サンスベリア

肉厚の葉に水をたくわえる、乾燥に強い植物です。そのぶん寒さと過湿には弱く、10℃以下になる環境は避けるのが望ましいとされています。

冬は根がほとんど水を吸わないため、水やりは基本的に不要とされ、頻繁に与えると根腐れを起こします。寒い時期は水を断って、乾いたまま冬を越させるのが一般的な管理です。暖房の効いた暖かい部屋で、葉にしわが寄ってきた場合などは、暖かい日中にごく少量を与える程度にとどめます。

冬越しの目安(一般的な目安)

  • ポトス:10℃以上。水は控えめに
  • モンステラ:5℃前後が限界、できれば10℃以上。乾いて2〜3日後に水
  • パキラ:5〜7℃以上。乾いて2〜3日後に水
  • ガジュマル:5℃以上。乾いてから水、肥料なし
  • サンスベリア:10℃以上。冬は水をほぼ断つ

冬に起きやすいトラブルと対策——根腐れ・落葉・ハダニ・葉の変色

冬のトラブルは、たいてい「寒さ」「水」「乾燥」「光不足」のどれか、あるいはその組み合わせから起こります。症状から原因を探るときの手がかりとして、代表的なものをまとめておきます。

根腐れ

症状:土がいつまでも乾かない、茎の根元が黒っぽく柔らかくなる、土から嫌なにおいがする、水をあげているのに葉がしおれる。

原因:低温で根の働きが鈍っているところに、水を与えすぎること。冬の根腐れの多くはこれです。受け皿にたまった水も原因になります。

対策:まず水やりを止め、受け皿の水を捨てて、土をしっかり乾かします。明るく暖かい場所に移しましょう。根元がぶよぶよになっている場合は、本格的な手当てが必要になるので、無理をせず暖かくなるのを待ってから植え替えを検討します。

落葉

症状:葉が黄色くなって、ぽろぽろと落ちる。

原因:寒さ、光不足、急な環境の変化など。取り込み直後に葉を落とすのは、屋外から室内への光や温度の変化に戸惑っていることが多いです。

対策:置き場所の温度と明るさを見直します。夜に窓際で冷えていないか、暗すぎないかを確認しましょう。下のほうの古い葉が数枚落ちる程度なら、環境に慣れれば落ち着くこともあります。慌てて水や肥料を足さないことが大切です。

ハダニ

症状:葉の表面に、針でつついたような白っぽいかすれた斑点が出る。ひどくなると、葉の裏や茎に細いクモの巣のような糸が見える。

原因:ハダニは乾燥した環境で増えやすいとされ、暖房で空気が乾く冬の室内も注意が必要です。風通しの悪さも定着を助けます。

対策:日ごろから葉水で葉の表と裏を湿らせ、予防します。見つけたら、葉の裏までしっかり水で洗い流すか、濡らした布でやさしく拭き取ります。被害が広がっている葉は取り除きましょう。早く見つけるほど対処が楽になるので、葉水のついでに葉の裏をのぞく習慣が役立ちます。

葉の変色

症状:葉が黒っぽく、あるいは茶色く変色する。葉先だけが茶色く枯れる。

原因:低温によって葉が傷む「冷害」のほか、暖房の風による乾燥、窓ガラスに葉が触れていたことによる冷えなどが考えられます。葉全体が黒ずんで柔らかくなるなら寒さ、葉先がかさかさに茶色くなるなら乾燥、というのがひとつの見分け方です。

対策:寒さが原因なら、もっと暖かい場所へ。乾燥が原因なら、暖房の風を避け、葉水や加湿を。一度変色した部分は元には戻らないので、見た目が気になる場合は、変色した部分を清潔なはさみで切り取ります。

春までの過ごし方と、外に出すタイミング

冬のあいだは、観葉植物にとって「じっと耐える季節」です。大きく育てようとするよりも、元気なまま春を迎えることを目標にしましょう。

  • 植え替えや大きな剪定は春まで待つ:生長が止まっている冬に根や枝をいじると、回復に時間がかかります。
  • ときどき鉢の向きを変える:窓の方向にばかり葉が向いてしまうのを防ぎ、株全体に光を当てられます。
  • 葉のほこりを拭く:葉にほこりがたまると、光を受け取りにくくなります。葉水や濡らした布でやさしく拭きましょう。
  • 寒波の夜は特に注意:強い冷え込みが予想される夜は、窓辺から部屋の中央へ。段ボールや布で鉢の周りを覆い、土を冷やさないようにする方法もあります。

外に出すのは、夜も暖かくなってから

春になって日差しが暖かく感じられると、すぐにでも外に出してあげたくなります。けれど、昼が暖かくても、春先の夜はまだ冷え込みます。

外に出す目安は、夜の気温が安定して10℃を上回るようになってからです。そうなるのは、春先というより、初夏のはじまりのころになることが多いとされます。それまでは、暖かい日中だけ外に出して夕方に取り込む、という形で様子を見るのもよいでしょう。

もうひとつ大切なのが、強い日差しに少しずつ慣らすことです。冬のあいだ室内の柔らかな光に慣れていた葉は、いきなり屋外の直射日光に当たると、短時間でも葉焼けを起こすことがあります。最初の数日は日陰に置き、次に木漏れ日程度の場所、それから明るい場所へと、段階を追って移していきます。午後の強い日差しは避け、朝の光が当たる場所から始めると安心です。

春になって新芽が動き出したら、肥料を再開する合図です。水やりも、土の表面が乾いたらたっぷり、という生長期のリズムに少しずつ戻していきます。


立冬の初候「山茶始開」のころ、街の生け垣ではサザンカがほころび始めます。末候の「金盞香」には、スイセンが冷たい空気の中で香り始めます。外の植物たちが寒さの中でも季節を刻んでいるあいだ、部屋の中の観葉植物は、静かに春を待っています。

取り込みは早めに。夜は窓から離して、床から少し上げる。水は土の中まで乾いてから、暖かい日中に。暖房の風は当てず、葉水でうるおいを。そして肥料はお休み。どれも、ほんの少しの気づかいです。

冬のあいだ大きな変化はなくても、春になれば、きっと新しい葉が伸びてきます。そのときを楽しみに、ゆっくりと冬を越していきましょう。


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