「蓮(ハス)」と「睡蓮(スイレン)」——混同されがちですが、実は全く違う植物。それぞれの特徴を知っておくと、夏の風景の見え方が変わります。

「ハスの葉」「スイレンの葉」、見分けられますか?知ってると池や庭園での観賞が10倍楽しくなりますよ。
🌺 違いを比較
| 項目 | 蓮(ハス) | 睡蓮(スイレン) |
|---|---|---|
| 葉 | 水面より高く立ち上がる | 水面に浮かぶ |
| 花 | 大きく水上で咲く | 水面で咲く |
| 葉の切れ込み | なし(丸い) | あり(V字) |
| 開花 | 早朝〜昼で閉じる | 朝開いて夕方閉じる |
| 象徴 | 仏教の聖花 | モネの絵で有名 |

ぼく、ハスの葉に水滴がコロコロ転がる様子が大好き!あの「水を弾く力」、植物界の神秘だよね。
🪷 お盆に向けて——桔梗屋にも「切り花の蓮」が入荷するかも
蓮は仏教の聖花。お盆の供花として、桔梗屋にも7月〜8月にかけて「切り花の蓮」が入荷することがあります。

切り花の蓮を手にしたら、ぜひ「茎」を見てください。実は茎にもレンコンのような穴がいくつも空いているんですよ!
🪡 蓮の茎にも「レンコンのような穴」がある!
蓮の茎を切ると、断面に4〜10個ほどの穴が綺麗に空いています。これはレンコンと同じ「通気組織(つうきそしき)」。泥の中の根(=レンコン)まで、葉から取り込んだ空気を運ぶための「空気のパイプ」なんです。

わ、本当に空いてる…!自然って繊細に設計されてるんですね。

蓮は「泥の中で呼吸する」植物。葉から空気を吸い込み、茎を通って、土の中のレンコンまで届ける。この仕組みがあるからこそ、泥水の中でも美しく咲けるんです。
🪷 レンコンは「部分で食感が違う」って知ってた?
普段スーパーで何気なく買っているレンコン。実は1本の中で、場所によって食感が全く違うのをご存知でしょうか?料理によって、買う部分を変えるのがプロの選び方です。
🌱 先端(新節/しんぶし)——柔らかく、シャキシャキ
レンコンの細い先端側。最も若い節で、水分が多く柔らかい。サラダや酢の物、さっと和えるあんかけ料理、薄切りでサラダにぴったり。
⚖️ 真ん中——標準的なバランス
最もポピュラーな部位。煮物・きんぴら・天ぷらなどオールマイティ。スーパーで「カット済みパック」で売られているのも、多くがこの真ん中部分です。
💪 根元(古節/こぶし)——硬めでデンプン質豊富
レンコンの太い根元側。長く成長した古い節で、デンプンが多く、もちもちした食感。すりおろして団子・蓮根餅・はさみ揚げに最高。

店長、知らずに買って「すりおろし向きの根元」をサラダに使ってました…

それ、もったいない!シャキシャキ感が出にくく、ねっとりしちゃう。次からはぜひ意識してみてください。
🛒 スーパーでレンコンを選ぶときの「3つのポイント」
- ① 節(ふし)の形を見る:ふっくらと丸みがあるものが新鮮
- ② 切り口の色をチェック:白〜薄黄色がよい。黒ずんでいるのは古い
- ③ 持ってみて「重い」もの:水分・デンプンがしっかり詰まっている証拠
⚠️ 「極端に安いレンコン」には理由があるかも
ここで知っておきたい裏話——レンコンは水中の泥の中で収穫します。生産者さんが慎重に泥から取り出すのですが、もし水中で折ってしまうと、その断面から泥が穴に入り込み、強い「泥臭さ」が出てしまうのです。
泥が入ったレンコンは商品価値が下がり、市場で安く流通することがあります。スーパーで「極端に安いレンコン」を見かけたら、もしかすると「泥を吸ったもの」かもしれません(見た目では判断しにくいですが)。

生産者さんって本当に大変なんだね…泥の中から「折らずに掘り出す」って、相当な技術が必要だよ!

安いには安いなりの理由があることも。「ちょっと高くても、信頼の置けるお店で買う」のがレンコンの正解、と思います。
🌿 東洋医学から見た「蓮根(れんこん)」——肺をいたわる秋冬の薬
東洋医学では、レンコンは「薬膳食材」として古くから重宝されてきました。「肺を潤し、咳を止める」効能で知られ、特に秋〜冬に活躍する食材です。
📊 レンコンの「性質」
| 状態 | 性質 | 主な効能 |
|---|---|---|
| 生のレンコン | 甘・寒(涼性) | 清熱、止血、口の渇きを潤す |
| 加熱したレンコン | 甘・温(温性) | 脾胃を補う、止瀉、肺を潤す |
🫁 「肺をいたわる」のはなぜ?
レンコンに含まれるムチン(粘り成分)・タンニン・ビタミンCが、喉や気管支の粘膜を保護するとされます。風邪をひいた時、空咳が止まらない時、声がかすれた時に、すりおろしレンコンに蜂蜜を加えたものが「おばあちゃんの知恵」として日本各地に伝わっています。

「蓮根湯(れんこんゆ)」っていうレシピもあります。すりおろしレンコン+生姜+蜂蜜+お湯で、喉と肺をやさしく労わるドリンクです。
🌾 レンコンの旬はいつ?
- 新レンコン(夏レンコン):7〜9月——柔らかくて瑞々しい、初物の風味
- 本格的な旬:10月〜3月(特に11月〜2月が最美味)
- お正月用:12月後半が最盛期、縁起物として大人気

夏のレンコンってあるんですね!知りませんでした。

はい、「夏の新レンコン」は知る人ぞ知る楽しみ。今の時期、スーパーで見かけたら手に取ってみてください。シャキッと爽やかな食感で、サラダや酢の物がぐっと美味しくなりますよ。
🪷 蓮——花も茎もレンコンも、すべてが「贈り物」
仏教の聖花、夏の涼花、暦の七十二候、そして食材としてのレンコン——蓮は花・茎・実・根まで、私たちの暮らしのすべてに関わる「ありがたい植物」です。

お盆の時期、もし桔梗屋に切り花の蓮が入荷したら、ぜひ「茎の穴」を覗いてみてください。レンコンと同じ穴が、優雅な花を支えている事実に、きっと感動するはずです。
🌸 桔梗屋からのご案内
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※本記事は伝統的な暮らし文化・植物の楽しみ方を紹介するもので、特定の効果・効能を保証するものではありません。


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