旧暦6月——別名「水無月(みなづき)」。実は新暦の7月中旬〜8月中旬頃にあたるこの月には、半年の節目を彩る大切な行事がたくさん詰まっています。
今日は、東京・神楽坂の花屋・桔梗屋が、旧暦6月の行事を体系的にご紹介します。「節目を大切に暮らしたい方」「日本文化に触れたい方」のための、暦のガイドブックです。

旧暦6月は「夏のはじまり」であり「一年の折り返し」。神社・農業・暮らしの行事がぎゅっと凝縮された、節目の月なんです。
📋 旧暦6月の行事 早見表
| 行事 | 旧暦の位置 | 意味・内容 |
|---|---|---|
| 水無月(みなづき) | 旧暦6月の異称 | 月名そのもの。「田に水を引く月」「梅雨明けで水がなくなる月」など諸説 |
| 芒種(ぼうしゅ) | 旧5月下旬〜旧6月初め | 稲・麦など「芒(のぎ)」のある穀物の種をまく目安 |
| 夏至(げし) | 旧5月下旬〜旧6月初め | 一年で昼が最も長い日。季節の大きな節目 |
| 夏越の祓(なごしのはらえ) | 旧6月晦日(みそか) | 半年分の穢れを祓い、無病息災を願う神事 |
| 水無月大祓式 | 旧6月末 | 神社で行う大祓の正式名称 |
| 地域行事(沖縄など) | 6月吉日 | 「六月カシチー」「シヌグ」など地域特有の祭事 |
🌾 ① 水無月(みなづき)の名前の由来
旧暦6月の異称「水無月」。「水が無い月」と書きますが、実は「水の月」という説が有力です。
- 「無」は「の」説:神無月(かみなづき)が「神の月」を意味するように、水無月も「水の月」
- 田水(たみず)月説:田に水を張る大事な月だから
- 梅雨明けで水が涸れる説:旧暦6月=新暦7-8月頃で梅雨明け後の渇水

「無」って書くのに「水がたっぷり」って意味——日本語の不思議!漢字に騙されないでね!
🌱 ② 芒種——稲と麦の節目
二十四節気のひとつ「芒種」。「芒(のぎ)」とは稲や麦の穂の先端のひげ状の部分のこと。芒のある穀物の種をまく目安とされる、農業の重要な節目です。
新暦では6月6日頃。地域によってはこの頃から田植えが本格化します。
☀️ ③ 夏至——光のピーク
一年で最も昼が長く、夜が短い日。陰陽思想では「陽の極み」とされ、ここから少しずつ陰の気が増えていく転換点です。
世界中で夏至祭(北欧・英国ストーンヘンジなど)が祝われ、日本でも各地の神社で重要な神事が行われます。
🌿 ④ 夏越の祓(なごしのはらえ)
旧暦6月の最大の行事。半年分の穢れを祓い、残り半年の無病息災を願う神事です。新暦では6月30日に行う神社が多く、神楽坂の赤城神社でも毎年行われます。

🌾 茅の輪くぐりの作法
境内に設けられた茅(ちがや)で編んだ大きな輪を、「左・右・左」と8の字に3回くぐるのが正式作法。古事記の「蘇民将来」の伝説に由来する、奈良時代から続く神事です。
🍵 ⑤ 水無月大祓式と「水無月」の和菓子
夏越の祓の正式名称が「水無月大祓式(みなづきおおはらえしき)。神社で行う大祓の一種で、宮中行事に由来します。
京都では同じ日に「水無月」という和菓子を食べる習慣があります。三角の形は氷を表し、上の小豆は邪気払い。冷蔵庫がなかった平安時代、庶民が氷の代わりに食べたのが始まりと伝わります。

夏越の祓に「水無月」を食べる——これ、ぜひ今年やってみてください。暦と暮らしと和菓子が一直線に繋がる、日本らしい美しい習慣ですよ。
🌺 ⑥ 地域に残る旧暦6月の行事
沖縄の「六月カシチー」
旧暦6月25日。沖縄では赤豆を入れたおこわ「カシチー」を炊いて、祖先と神に感謝を捧げます。
沖縄の「シヌグ」
旧暦7月(地域によって旧6月)。山の神を迎える神事で、無病息災・五穀豊穣を祈る古来の祭り。
京都の「水無月祭」
京都の各神社で行われる夏越の祓関連の祭事。水無月の和菓子と共に、京都らしい奥深い文化が今も生きています。
🌸 暮らしに取り入れる「旧暦6月」の楽しみ方
- 6月30日(夏越の祓):近所の神社で茅の輪くぐり、和菓子「水無月」を食べる
- 6月の朔日(ついたち):月の始まりに新しい花を一輪
- 夏至の日:早起きして朝日と植物を見る時間を作る
- 満月の夜:植物に水をやり、月の光を眺める

旧暦の行事って深くて素敵ですね。今年は夏越の祓に行ってみたいです!

神楽坂の赤城神社でも毎年茅の輪が設けられます。お参りの帰りに桔梗屋に立ち寄っていただいて、白いお花や緑のグリーンで「半年お疲れさま」の気持ちを表現するのもおすすめですよ。
🌸 桔梗屋からのご案内
東京・神楽坂の花屋・桔梗屋では、暦の節目に合わせた季節のお花・縁起植物をご案内しています。
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※本記事は日本の伝統的な暦・季節文化を紹介するもので、特定の効果・効能を保証するものではありません。


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