この記事を書いているのが12月初旬、今まさに店頭に「ポインセチア」が並んでいます。
毎年説明しているのですが、知らない方が多いこの問題を緊急で取り上げなきゃ!ということで、
今回のテーマです!
実は温か場所が好きなんです!
え〜?みんなに見てもらいたくて玄関の外に飾ってるけど、
毎年すぐ枯れてしまうのよね・・・
育て方が下手なのかも?って思ってたわ。
実はポインセチアは室内の温かい場所で育ててほしいんです!
ポインセチアはメキシコ南部が原産地の植物です。
どんなに寒くても5〜10℃までしか下がらないので、日本の冬だとそれ以下になることが多いため、ダメージを受けてしまいます。
暖房の風が直接当たるのも良くないのですが、日が当たるお部屋の明るい場所に置き、夜間は出窓や床だと冷える場合があるので、部屋の中央や、高さのある場所に避難するのも良いと思います。
ポインセチアの花は、花じゃないの?
皆様がよく見る真っ赤なお花が特徴のポインセチア。
あの赤い部分は実は花ではなく、葉なんです。(苞葉といいます。)
え?ずっと花だと思ってた・・・
私はその赤い葉の更に中心の小さな黄色い部分に居るのよ〜
どんな鉢を選べばいいの?
あの色合いがためにクリスマスに販売される「ポインセチア」。
一般的にはこの時期に販売されるんだから、きっと寒さに強いと思い込んじゃいますよね。
と言いながら寒い中で販売されているので、早めに購入して、温かいお部屋に避難させてあげてください。買う時になるべく健康な状態を見極めて購入してください。
①葉がしっかり茂っているか?
黄色い葉や、葉の付いていない部分が多いと傷んで取ってしまった可能性があります。
②緑の葉、赤い部分(苞葉)に傷が無く白い樹液が出た後が無い(少ない)
傷を守るために樹液が出るのですが、あちこちぶつかったりすると葉や茎から樹液が出るので、
その後が無い(少ない)ものを選びましょう!
③赤い部分(苞葉)の中心の花が咲いたばかりできれいなものを選びましょう。
市場から入荷したばかりだと、中心のお花もきれいに開花した状態なので、そのような株を選んでください!!
冬を無事に超えることが出来たら!!
クリスマス前に購入、もしくはどなたかに頂いた「ポインセチア」。
お正月を超えて外が暖かくなる頃まで無事に生育出来たら、一段落。
これからの気温は外でも、室内でもスクスク育ててください。
基本的な育て方は乾いたらたっぷり水をあげ、次にあげるのは乾くまで我慢です!!
春から秋は成長期なので肥料をあげます。
どの肥料を使うかはお好きな方でよいのですが、おすすめはハイポネクスのような液肥。
通常は1,000倍に薄めて使う場合が多いですが、2000倍に薄めて水代わりにあげます。
毎回肥料水を作るのは面倒で嫌!!という方は緩効性の固形肥料でも大丈夫です。
こちらは土の表面に規定量を撒き、水を上げるたびに肥料に水がかかりゆっくり溶け出して土壌に染み込んでいきます。
外で育てているとアブラムシが付く事があります。
早めに見つけることが出来たら、ソロハンテープで物理的に取ります。大量に発生してしまったら、薬剤を散布し、早めに対応してください。
当店でも販売している薬剤はこちら!「住友化学園芸 殺虫殺菌剤 ベニカXファインスプレー」
秋!!赤くする準備をしますよ〜
暑い夏を超えられて人から聞くこのお話!
葉がポインセチアの色じゃなくて、全体が緑なんですけど・・・
そうなんです。実は今の生活スタイルは、夜でも電気が明るい場所が多く、室内、室外ともに証明があるような場所だとポインセチアが夜を認識せずに葉が赤くならない場合があります。
そんな時は「短日処理」というやり方をすると日々赤くなっていきます。
たんじつしょり?初めて聞く言葉だけど、日を短くするってことですか?
そう!短日処理は昼はしっかり明るく。夜はしっかり暗くするやり方なんだ!
では太陽が沈んだ時間から部屋の電気を消して・・・なんて、ポインセチアのために真っ暗な中生活してくださいね!!なんて言えませんので、ポインセチアを暗い環境に置いてあげましょう。
夕方17時位から翌朝までしっかり暗くしたいので、段ボールなどの箱で覆いかぶせます。
よし!上から、段ボールをこうやって〜〜
待った!上から被せるのは危険!横スライド作戦で行こう!!
植物は上からの力に弱く、葉が折れてしまう可能性があります。段ボールの底を入口にするのではなく、段ボール箱の横と底の2面を取り除き、段ボールを横移動しながらポインセチアを箱の中に入れてください。切り取った部分が壁に当てれば光が入らない状態が作れます!
ぜひ、この方法で真っ赤なポインセチアに仕上げてみてください。
まとめ
今回はポインセチアについて説明してみました。今年に入ってポインセチアの販売が始まりましたが、やはり外に置きたい!というお客様が多いんです。
ぜひ、本来の環境に近い温度で、毎年、毎年育て続けられる植物なので、ぜひチャレンジしてみてください!!
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