しとしと雨が続く梅雨の季節。気分も湿りがちになるこの時季、東洋医学や陰陽五行の考え方では、「水」の気が満ちる季節とされてきました。
東京・神楽坂の花屋・桔梗屋が、梅雨を心地よく過ごすための「水と植物の関係」を、東洋思想の視点でご紹介します。

店長
梅雨は不快に感じがちですが、植物にとっては命の水を浴びる大切な季節。少し見方を変えると、楽しめる時季なんですよ。
💧 「水」の気とは?

陰陽五行で「水」が司るのは、知恵・浄化・流れ・直感・休息といった、内面的なエネルギーです。方角は北、色は黒や青、季節としては本来「冬」の気ですが、梅雨は一年の中で水の気が最も豊富に巡る時季でもあります。
水は淀むと濁り、流れていると澄む——という考え方は、暮らしや心の在り方にも通じます。
🌿 梅雨に楽しみたい植物——鉢物と切り花から
🪴 鉢物でおすすめ
- 観葉植物:実は梅雨は観葉植物にとって絶好の成長期。湿度の高さを喜んでぐんぐん育ちます。「迎えるなら今」の季節とも言えます。
- 苔玉・苔テラリウム:湿気を喜ぶ和の風情。梅雨の室内に静かな緑をひと添え。
✂️ 切り花でおすすめ
- アジサイの切り花:鉢のアジサイは母の日をピークに出荷が減っていきますが、切り花のアジサイは6月が旬。和と洋どちらの花器にも映え、梅雨の主役です。
- クルクマ:タイ原産のトロピカルフラワー。蓮を思わせる涼やかな姿で、梅雨〜夏にぴったり。
- アンスリウム:湿度を好む南国の花。艶やかな仏炎苞(ぶつえんほう)が雨の日にも華やぎを添えます。

精霊くん
梅雨は観葉植物にとってのご馳走!湿度たっぷりでぐんぐん育つから、新しい子をお迎えするにも、植え替えにも絶好の時季なんだよ。
🏠 梅雨を心地よく過ごす空間づくり
- 北側の窓辺に湿度を好む植物を:思考を整理する空間に、しっとりした緑を。
- 窓辺やリビングに切り花のアジサイを一輪:青や紫の花色が、雨の日の空間に静かな彩りを添えます。
- 古い水・湿気は溜めない:花瓶の水はこまめに替える、換気を意識する。
- 音を取り入れる:雨音や水のせせらぎを楽しむ。水の気と相性が良いとされる。
🍵 梅雨の小さな養生ヒント
東洋医学では、梅雨は「湿(しつ)」がたまりやすい時季と言われ、体が重だるく感じやすいとされます。
- 冷たい飲み物を控え、温かいものを意識する
- 豆類・とうもろこし・はと麦など、巡りを助けると伝わる食材を
- 軽く体を動かして気を巡らせる
- 雨の日は外に出にくい分、観葉植物の葉を一枚ずつ拭く時間を。手を動かしながら呼吸を整える、小さな瞑想のような時間になります

店長
梅雨は嫌な季節ではなく、「静かに整える季節」と捉えてみてください。植物のお手入れの時間が、自分自身の調子を整える時間にもなりますよ。
※本記事は東洋思想・伝統的な養生文化を紹介するもので、医療行為や治療効果を保証するものではありません。体調にご不安のある方は専門医にご相談ください。

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