6月16日は「和菓子の日」。平安時代から続く「嘉祥(かじょう)」という宮中行事に由来し、無病息災を願って和菓子を食べる日とされています。

和菓子と季節の花——どちらも「日本の四季を映す」表現方法。お茶席で和菓子の前にお花を生ける文化、本当に美しいんですよ。
📜 嘉祥の由来
嘉祥(かじょう)とは「めでたいしるし」の意。平安時代の仁明天皇が、疫病退散を願い6月16日に16個の菓子を神前に供え、改元したという故事から、宮中・武家の年中行事として続きました。
明治以降この習慣は途絶えましたが、1979年に全国和菓子協会が「和菓子の日」として復活させました。
🌸 和菓子と寄り添う「季節の花」
和菓子は季節を表現する文化。お茶席や床の間の花も同じく季節を映します。6月の和菓子と花のペアリングを少しご紹介します。
- 水無月(みなづき):白いういろうに小豆。涼やかなので青いアジサイを一輪
- あじさい饅頭:そのまま本物の紫陽花を添えて
- 若鮎(わかあゆ):求肥を鮎の形に。菖蒲・ヤマアジサイと
- 水まんじゅう:透明感のある涼菓にカラーを一輪

お茶席って植物がいつも主役級なんだよね!「花は野にあるように」って言葉、ぼくの大好きな茶道の教えだよ。
🍵 暮らしに取り入れる小さな茶事
- 6/16の朝、好きな和菓子を一つ買って
- お花も一輪だけ、季節のものを花瓶に
- 静かにお茶を淹れて、ゆっくり味わう

忙しい日常のなかでも、たった10分の「日本の節目」。和菓子と一輪のお花で、平安時代から続く文化と繋がってみてください。
🏮 神楽坂で和菓子の日を楽しむ——桔梗屋が愛する老舗3店
桔梗屋は神楽坂のお店ですから、街には素晴らしい和菓子の老舗がいくつもあります。「和菓子の日」にちなんで、ご近所で日々お世話になっている和菓子屋さんを、店主目線で偏りなくご紹介させてください。

神楽坂は本当に和菓子のレベルが高い街。お花を活ける時、季節の和菓子を一緒にいただくと、季節を「目」と「舌」で味わう贅沢が味わえます。
🌸 ① 梅花亭(ばいかてい)——昭和10年創業、神楽坂の顔
創業:昭和10年(1935年)。初代・井上松蔵さんが、新潟県南魚沼の生まれで、柳橋の「梅花亭」より暖簾を分けていただき独立創業したお店です。無添加の国産素材へのこだわりと、創業当時から変わらない「和菓子ごとに餡を煉る」という丁寧な仕事が特徴です。
代表的な銘菓
- 鮎の天ぷら最中:初代考案の看板商品
- 浮き雲(うきぐも):4代目考案のメレンゲ焼き菓子
- 神楽坂石畳:あの石畳の路地をイメージした羊羹
- 神楽坂福来猫もなか:路地裏の猫を表した可愛い最中

梅花亭さんの「浮き雲」は、桔梗屋でもお客様への手土産でよくご縁があります。さっくり甘い、上品な味わいです。
🌸 ② 五十鈴(いすず)——昭和21年創業、北海道産小豆の名店
創業:昭和21年(1946年)。初代社長・相田利市さんによる創業。神楽坂5丁目に佇む、北海道産の最高級小豆のみを使った和菓子で知られる名店です。毎日の湿度や気温を見ながら丁寧に煉る餡が、お菓子の要に。
代表的な銘菓
- 甘露甘納豆:ふっくらしっとりの看板商品
- 神楽坂饅頭:神楽坂の名を冠した、しっとりした口当たり
- 水まんじゅう:夏限定の人気菓子
- 季節の上生菓子:四季を映す繊細な姿

五十鈴さんの「神楽坂饅頭」はお客様への定番のお土産にも。上生菓子は季節ごとに表情が変わるので、お花と一緒に「季節を味わう」のにぴったりです。
🌸 ③ 清水(しみず)——矢来町、茶道の方々に愛される名店
戦前から続く老舗で、東西線神楽坂駅の矢来町方面出口(2番出口)から徒歩約1分。60年近い木造の店舗で営まれる、神楽坂の隠れた名店です。特に茶道をされる方々から絶大な信頼を得ている、茶席用の上生菓子の名手。
代表的な銘菓
- 季節の上生菓子:茶席用にぴったりの繊細な意匠
- どらやき:シンプルだけれど深い味わい
- 餅菓子:上品で控えめな甘さ

店長、清水さんって本当に「知る人ぞ知る」って感じですね…

そうなんです。「店構えは静かだけど、菓子は本物」。茶道のお席用のお菓子を探されている方には、必ず一度はお立ち寄りいただきたいお店です。
🏘️ 神楽坂という街の和菓子文化
神楽坂は、芸者文化、料亭文化、文人の集う街として栄えた歴史があります。その中で「お菓子で人をもてなす」文化が深く根付き、今もこうして個性ある老舗が共存しています。
桔梗屋は花屋として、これらの和菓子屋さんとは「同じ街で、お客様の暮らしを彩る隣人」のような関係です。季節のお花と季節の和菓子を組み合わせて、贈り物に。あるいはご自宅で、ちょっと贅沢な時間に。神楽坂ならではの楽しみ方を、ぜひ味わってみてください。

お花と和菓子、両方とも「季節を表現するアート」。同じ街で隣り合ってあるって、すごく素敵だよね!
🌸 神楽坂を巡る、お花と和菓子のすすめ
6月16日の和菓子の日、こんな過ごし方はいかがでしょう?
- 桔梗屋で季節のお花を一輪お選びいただいて
- 梅花亭・五十鈴・清水のいずれかで「水無月」など季節の和菓子を
- ご自宅でお茶を淹れて、お花を眺めながら和菓子を一服

「神楽坂で揃えたお花と和菓子」——この組み合わせ、本当に贅沢な午後の時間になりますよ。
🌸 桔梗屋からのご案内
東京・神楽坂の花屋・桔梗屋では、季節のお花・観葉植物・ご贈答用アレンジメントを取り扱っています。
暦の節目に合わせた縁起植物も店頭・WEBサイトでご案内しています。
🌺 桔梗屋WEBサイトへ
※本記事は日本の伝統的な暦・季節文化・東洋思想を紹介するもので、特定の効果・効能を保証するものではありません。気軽な暮らしの参考としてお楽しみください。


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