花屋の店長が植物や花について語るブログ !!

植物の管理方法

色々なやり方を試しても観葉植物を枯らしてしまう・・・説明通りにやっても、うまく育たない・・・切り花が数日で元気が無くなって、クタッ〜と首が下がってしまう・・・

そのような方に是非読んで見て欲しいブログです。

店長
店長

皆さま、こんにちは。花屋の店長です。ふだんお店でお客様からよく聞かれる質問をご紹介しますね!

お客様
お客様

この観葉植物って、育てやすいかしら??



🌿 このブログで学べること

このブログでは、花屋の店長が長年の経験から得た植物を元気に育てるための知識を、わかりやすくお伝えします。

植物を育てるために必要な3大条件はこれだけです:

  • 🌞 光(日照)——植物の種類に合った明るさが必要
  • 🌡️ 温度——適切な温度環境で元気に育つ
  • 💧 ——正しいタイミングと量で与える

どれが欠けても植物は育ちません。この3つのバランスが大切です。


「育てやすい植物はありますか?」という質問をよくいただきます。正直なところ、どう返答するか悩みます。

  • お客様が言う「育てやすい」とは、何を基準にしているのかな?
  • 何もしなくても勝手に育つ?
  • 水を頻繁にあげなくてもいい?
  • 少々雑に扱っても枯れないたくましさがある?
  • 日光に当てなくても枯れない?

色々考えた結果、まず「今、ご自宅で何か植物をお育てになっていますか?」と聞くことにしています。

すでに他の観葉植物をお育てで、期間も数年となれば、同じような感じに管理してください!とか、今育てている観葉植物よりも、乾かす時間をしっかり取ってください!と比較ができます。

仮に何も育てたことないです(汗)となれば、次のような質問をして置きたい場所を聞きます。

  • お客様の生活スタイル
  • どこの部屋に置きたいか
  • その場所の日照条件や窓の有無など

上記の質問をして、よく返ってくる答えで、植物を置くのに厳しい条件を3つの例をご紹介します。

  1. 昼間は仕事で家に居なく、夜まで誰も帰ってこない。覗かれのが嫌だから、昼間でもしっかりカーテンを閉めているリビングに置きたい。帰った時に観葉植物で癒やされたい!
  2. そもそも窓が北向きや、隣接する家やマンションが近いため窓を開けると、すぐ隣の建物の壁で、直射日光がほぼ入ってこない。
  3. お風呂場やトイレにグリーンがあると落ち着くから、観葉植物を置きたい!!
店長
店長

ばらばらの答えのようだけど、植物を育てる必要な条件の1つである「太陽の光」がどれもないんですよね!

つまり、その逆の条件に置けばいいというと、極端ですが、明るさ・温度・水は必ず必要です。

もし、昼間、誰も居ない部屋なら明るさを確保するために、レースのカーテンにする。直射日光が入らないなら、日陰に生息する(あまり光を必要としない)観葉植物を選んでみる。

皆さんの家はそれぞれ条件が違うので、観葉植物にも向き不向きがあります。好きな植物の条件を作ってあげるのも1つのやり方。それが難しい時は、条件にあった植物を探すのも1つです。

植物をお部屋に飾ることで、より豊かな生活が出来ると思っています。ちょっとしたコツで今まで枯らしてしまった観葉植物とより長く一緒に生活して欲しいなと思います。


✂️ 店長愛用の花切りハサミ——岡恒

剪定用のハサミと思われがちですが、切り花でも断面がきれいにスパっと切れるこのハサミは、店長が長年使っている相棒です!

岡恒ブランドとは

「岡恒(おかつね)」は1923年創業、兵庫県三木市の老舗ハサミメーカーです。刃物の産地として名高い三木市で100年以上の歴史を誇り、プロの花屋・農家・造園家が信頼して使い続けているブランドです。

プロが選ぶ理由

  • 硬い枝から柔らかい切り花まで、1本でこなせる万能性
  • 切断面が美しく、植物へのダメージが少ない
  • バネの戻りがよく、長時間作業しても手が疲れにくい
  • 自分で研ぎ直せるので、長く使えてコスパが高い

サイズの選び方

岡恒の剪定バサミにはサイズがあります。手のサイズや用途に合わせて選ぶことが大切です。

210mm(店長愛用・最大サイズ)一般の200mmよりも10mm柄が長いタイプ。手が大きい方にはこちらがおすすめです!

200mm(通常サイズ・最も人気)一般的な手の大きさの方にちょうどいいスタンダードサイズ。初めての方にはまずこれをおすすめします。

180mm(コンパクトサイズ)手が小さめの方や、細かい作業が多い方に。女性にも使いやすいサイズです。

お手入れ方法

切れなくなってきたら、自分で研ぐことで切れ味が戻ります。長く使えるのも岡恒の魅力の一つ。研ぎ方はまた別の機会にお教えできたらと思います!

使用後は刃の汚れを拭き取り、薄く油を塗っておくと錆びにくくなります。プロの花屋でも愛用し続けるハサミ——ぜひ自分の手に合うサイズを手に入れてみてください。


日々店頭で相談される皆さんのお悩みに1つ1つお答えしていこうかなと思っております。ここまで読んでいただいてありがとうございます!また次の投稿でお会いしましょう!!

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店長と岡恒——「小さくなっていく刃」の話

ここまで、サイズの選び方やお手入れの方法をお伝えしてきました。ここからは少し趣を変えて、桔梗屋の店長がこの鋏(はさみ)とどう歩いてきたのか、本人の言葉を交えて綴らせてください。道具の話でありながら、たぶんこの記事でいちばん人間くさい部分です。

出会いは、仲間の庭師の手元だった

きっかけは、自分で調べて選んだわけではありませんでした。一緒に仕事をしていた庭師の仲間が、当たり前のようにこの鋏を使っていた。それを借りて一度切ってみた——ただそれだけのことが、始まりだったそうです。

店長
店長

仲間の庭師が使っていたんです。自分も使ってみたら、切れ味の良さに驚いて。それと、手に持った時のずっしりとした重量感。これがプロっぽいなあと思いました。

道具は軽いほうがいい、と思っている方は多いかもしれません。実際、軽さは疲れにくさにつながります。けれど刃物の場合、重さはそのまま「刃が枝に食い込む力」になります。手首の小さな力を、鋼の重みが後押ししてくれる。持った瞬間の「重い」という感覚が、切った瞬間に「効く」に変わる。店長が驚いたのは、たぶんその変換の速さだったのだと思います。

ちなみに店長が選んでいるのは210mm。理由はとてもシンプルで、手が大きいからです。サイズ選びの考え方は前の項目でお伝えしたとおりですが、結局のところ「自分の手に合うか」がすべて。店長の答えも、そこに落ち着いています。

柔らかい茎の花から、太い木まで。一本で足りてしまう

使い続けるうちに気づいたことがある、と店長は言います。分厚い鉄の鋏が日々の相棒になり、そしてこれが「万能」だと分かった、と。

店長
店長

優しい茎の花から、太い木まで切れる。万能のハサミなんだと気がついたんです。

これは、なかなかすごいことです。花の茎はやわらかく、水分をたっぷり含んでいます。切れ味の悪い刃で切ると、繊維が潰れて導管(茎の中を水が通る細い管)がふさがり、水揚げが悪くなってしまう。一方で木の枝は硬く、刃にはしっかりした強度が求められます。この正反対の相手を、一本でこなせる道具はそう多くありません。

スタッフ君
スタッフ君

持ち替えなくていいのって、地味だけどすごく助かりますよね。作業の途中で手が止まらない。

太い枝は「回しながら、少しずつ」——手を守る切り方

ここは、ぜひ覚えて帰っていただきたいところです。太い枝を切るとき、多くの方は刃を深く噛ませて、一気に握り込もうとします。でも、それがいちばん手を痛めます。

店長
店長

太い木を切る時は、回しながら少しずつ。手が腱鞘炎にならないようにね。

刃を少し入れる。鋏を軽く回して角度を変える。また少し入れる。その繰り返しで、枝をぐるりと一周させながら断ち切っていく。一度に断とうとしないぶん時間はかかりますが、手首や親指の付け根にかかる負担はまったく違います。腱鞘炎(けんしょうえん)は、一度なると仕事にも暮らしにも長く響きます。毎日鋏を握る人が身につけた、身体を守るための切り方です。

  • 太い枝は刃の根元側(支点に近いほう)で切る。同じ力でも、よく切れます
  • 一気に握り込まず、回しながら少しずつ
  • 指先だけで握らず、手のひら全体と体重を使う
  • 「これは無理かも」と感じたら、迷わず鋸(のこぎり)に持ち替える
  • 作業のあとは、刃についた樹液を拭き取ってから休ませる

道具の限界を超えて使うと、傷むのは刃だけではありません。自分の手も一緒に傷んでいきます。「切れないな」と感じたときは、力を足すのではなく、刃を研ぐ。それがいちばんの近道です。

研ぐ時間は、刃物と向き合う時間

岡恒の良さは、切れ味が落ちてきても自分で研ぎ直して使い続けられることです。店長のおすすめは、人工ダイヤのヤスリ。人工的に作ったダイヤモンドの粒子を金属の板に付着させたヤスリで、水も油も使わず、刃に当てて滑らせるだけで研げます。砥石(といし)を平らに整えたり、水に浸けたりといった準備がいらないので、日々の道具としてはとても扱いやすい。

店長
店長

磨いてる時間が、また刃物と向き合う良い時間になるんですよ。丁寧に磨くと、新品の輝きになります。

この一言が、私はとても好きです。研ぐ作業は「メンテナンス」という言葉で片付けられがちですが、店長にとってはそうではないのだと思います。一日中使った刃を手に取って、どこがどう鈍ったのかを指先で確かめる。曇っていた鋼が、少しずつ光を取り戻していく。誰とも話さない、その静かな時間が、翌日の仕事の質を決めている。

店長おすすめ:両面が使えるダイヤモンドヤスリ

店長が使っているのは、片面が荒目(#300)、もう片面が細目(#500)の2WAYタイプ。1本で「削る」と「仕上げる」の両方ができます。

店長
店長

まず荒い方から研ぎます。ある程度研げたら、仕上げに目の細かい方を使う。そうすると面が綺麗に仕上がるんです。

  • ①荒目(#300):欠けや鈍りを落として、切れる角度をつくる
  • ②細目(#500):仕上げに。研ぎ面がなめらかになり、輝きが戻る
  • 水も油も不要。刃に当てて滑らせるだけ

この「荒目→細目」の順番が、切れ味と仕上がりを分けます。いきなり細目で磨いても鈍った刃は戻りませんし、荒目だけで終えると面がざらついたまま。2段階でいくのがコツです。

刃の成長は、逆に小さくなること

研ぐという行為は、鋼を削ることです。だから、研げば研ぐほど、刃は確実に痩せていきます。何年、何十年と使い込まれた鋏の刃は、買ったばかりの頃より明らかに細く、小さくなっている。ふつうに考えれば、それは「すり減った」「消耗した」という話のはずです。

けれど店長は、こう言いました。

店長
店長

長い年月使っていると、刃が磨かれて小さくなってくる。刃の成長は、逆に小さくなることなんです。これがまた嬉しくてね。そこまで一緒に歩んでこれたんだって。

刃の成長は、小さくなること。減っていく分だけ、この鋏が切ってきた花と枝がある。減っていく分だけ、それを研いできた夜がある。目盛りのない年輪が、鋼の上に刻まれている。

精霊くん
精霊くん

ぼくらも同じだよ。木は太くなるけど、根っこは細く細く伸びていくんだ。育つって、大きくなることだけじゃないんだね。

ちなみに、店長はこれまで何本の岡恒を使ってきたのか——本人は「もう忘れた」と笑います。数えていないほど使ってきた、ということなのでしょう。数えていないのに、一本一本の刃がどう小さくなっていったかは覚えている。道具との付き合いというのは、たぶんそういうものです。

バネは、静かに錆びていく

もうひとつ、意外と見落とされがちなのがバネです。剪定鋏のバネは、握った刃を自動的に開いてくれる部品。これがへたると、切るたびに自分の指で刃を開き直すことになり、手が驚くほど疲れます。

そして店長いわく、バネも錆びるので、たまに交換するとのこと。刃はよく手入れをしていても、バネは陰にあってつい忘れられます。屋外で使えば雨や朝露、樹液にもさらされる場所です。バネは消耗品と割り切って、動きが渋くなってきたら交換する。刃を研ぐのと同じくらい、切れ味を左右する部分です。

交換のサインは「キコキコ」という音

では、バネはいつ替えればいいのか。実はとても分かりやすい合図があります。

店長
店長

使っていると錆びたり、汚れが詰まって動きが悪くなって、音がキコキコしてきます。そのタイミングで交換すると、音がなくなって使い心地がよくなるんですよ。刃を磨く時に、一緒にチェックしてみてください。

「キコキコ」と鳴きはじめたら、それが交換のサイン。替えバネは2本入りで手に入り、ご自分で交換できます。研ぐついでにバネも見る——これを習慣にすると、鋏はいつでも気持ちよく動いてくれます。

お客様
お客様

切れなくなったら買い替えるものだと思っていました。部品を替えながら、ずっと使えるんですね。

アルスも使っています。でも、力を入れた時は岡恒

公平にお伝えしておくと、桔梗屋の店ではアルスの鋏も使っています。どちらが優れているという話ではありません。作業や場面によって、手が伸びるほうが変わるだけです。

それでも、店長がはっきり「こっち」と言う場面があります。

店長
店長

力を入れた時の安定感は、岡恒です。自分の力をダイレクトに枝に伝えられるような感じがするんです。

ぐっと握り込んだときに、鋏そのものが逃げない。たわまない、ぶれない。力が刃先まで一直線に届く感覚。最初に感じた「ずっしり」という重さは、結局この安定感の正体だったのだと思います。重いから安定する。安定するから、余計な力がいらない。ぐるりと一周して、出会いの日の驚きに戻ってくるわけです。

道具を選ぶことは、これからの時間を選ぶこと

剪定鋏は、買った瞬間がいちばん良い状態の道具ではありません。研いで、バネを替えて、刃が少しずつ小さくなっていく——その全部を含めて一本の鋏です。もし今、あなたが庭やベランダの植物と長く付き合っていくつもりなら、手入れをしながら使い続けられる道具を選んでみてください。数年後、刃が少し細くなった鋏を見て、店長と同じ気持ちになる日が来るかもしれません。

桔梗屋にお立ち寄りいただければ、店長の使い込んだ岡恒を見ていただくこともできます。よく切れる鋏がどんな顔をしているのか、ぜひ手元をのぞいてみてください。


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