「鬼は外、福は内」の節分豆まきのように、日本には古くから邪気を払い、厄を遠ざける習慣があります。実は植物の世界にも、魔除けや邪気払いの力があるとされてきたものがたくさんあります。
今日はそのなかから特に知られているものを、花屋目線でご紹介します。
🌿 日本の魔除け植物——昔から伝わる草木の守り
日本の生活文化には、植物を使って邪気を払う知恵が根付いています。玄関に飾る、軒下につるす、お風呂に入れる——その一つ一つに意味があります。
【南天(ナンテン)】「難を転ずる」の語呂合わせから、魔除けの縁起木として古くから親しまれています。真っ赤な実が厄を跳ね返すとされ、玄関先や鬼門(北東)の方角に植えると良いとされています。正月飾りや料理の飾りにも使われる、和の縁起植物の代表格です。

南天って、名前だけじゃなくて赤い実のエネルギーが本当に強いんだよね。ぼくは赤い植物を見ると「守護の気」を感じることが多い。玄関に一鉢置くだけで、家の入り口のエネルギーが引き締まる感じがするよ。
【ヒイラギ(柊)】鋭いトゲが邪気を寄せ付けないとされ、節分には鰯の頭と組み合わせて「鰯の頭も信心から」の魔除けを作ります。クリスマスのヒイラギ(ホーリー)にも同じ魔除けの意味があり、トゲで悪霊を遠ざけるという思想は世界共通です。
【菖蒲(ショウブ)】5月5日の子どもの日に菖蒲湯に入るのは、菖蒲の強い香りが邪気を払うとされるから。武士の兜にも見立てられた葉の形と合わせ、古くから「勝負(尚武)」の縁起植物です。
🌿 ヨーロッパの魔除け植物
魔除け植物の文化は世界中にあります。
【ラベンダー】中世ヨーロッパでは魔女除けとして家の入り口に飾られました。浄化と保護の象徴で、ラベンダーの香りは悪霊を寄せ付けないとされています。 【ローズマリー】「忘れない、覚えている」の意味を持ち、結婚式や葬儀にも使われる霊的な植物。家の玄関に植えると悪霊を防ぐとされています。 【セージ】「スマッジング(浄化の煙)」に使われるハーブ。空間の邪気を清めるとしてネイティブアメリカンから世界に広まった浄化の儀式です。

こういった植物の知恵って、どの文化にも共通して存在するんだよね。科学的に見ると、ラベンダーやローズマリーの香り成分(リナロール等)にはストレス軽減効果があることがわかってる。「邪気払い」って、実は「ストレスや不安を和らげてくれる植物の力」を昔の人がそう表現したのかもしれない。
🏠 玄関の外に飾りたい魔除けの植物
日本の風水・家相では、玄関は「気の入り口」。良い気を迎え、悪い気を跳ね返す場所として植物選びが重要とされています。
おすすめは:南天(赤い実)、多肉植物(サボテン系・トゲで邪気を払う)、柊(ヒイラギ)、ローズマリー(鉢植え)。逆に、枯れた植物や造花は「陰の気」を呼ぶとされるので注意。生きた植物を元気な状態で飾ることが大切です。

玄関の外に植物を置くとき、何かルールってありますか?

基本的には、元気な生きた植物であればOKですよ。水やりを忘れて枯らしてしまうのが一番良くないので、ご自身がしっかりお世話できる植物を選んで、愛情を持って育ててください。マンションなどで玄関の外が共有の廊下で置けない。玄関の中に窓が無くて明るさが取れない場合は鉢物ではなく、下駄箱や棚の上に花瓶を置いて常に新鮮なお花を飾るとよいと聞きます。それが一番の「魔除け」になると思います。
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