7月7〜11日頃の七十二候は「温風至(あつかぜいたる)」。生暖かい風が吹き始め、本格的な夏の入口です。

「暑い」と感じる前に、植物の置き場所を見直すタイミング。直射日光から半歩奥へ、エアコンの風から離して。
🌬️ 「温風至(あつかぜいたる)」とは——湿った夏の風が吹く頃
七十二候の「温風至」は、生暖かい風が吹き始める時季を表します。これは「白南風(しろはえ)」とも呼ばれる、梅雨明け前後の独特の風。日本人は古来から、この風を肌で感じ取っていたのです。

日本語って「風」を表す言葉がたくさんあります。春風・薫風・南風・木枯らし・空っ風・凪——季節ごとに違う名前があるなんて、日本人の感性の繊細さを感じますね。
🌿 「温風」を植物のお世話に活かす
- 窓を開けて「自然の風」を植物に当てる時間を作る
- エアコンの冷風と外気温の差に注意
- 温風の日はサーキュレーターは弱風に
- 葉水のタイミングは朝の温風が吹き始める前がベスト

「風を読む」って植物を育てる上で大事なスキル!ぼくたちは風の流れに敏感だよ。
🌿 実は夏こそ「一年の体を整える」大切な季節
暑い夏は「早く過ぎてほしい」と思いがちですが、東洋の養生(ようじょう)の考え方では、夏は「秋・冬、そして次の春まで元気に過ごすための土台を作る季節」と言われてきました。夏の過ごし方が、その後の一年の体調につながる——そんな昔からの知恵があります。

植物も同じで、夏にしっかり根を張り養分を蓄えた株は、秋冬に強いんです。人も植物も、暑い季節の過ごし方が「その先」を決める——面白い共通点ですね。
💧 東洋の養生でいう「湿(しつ)」を、体に貯めこまない
東洋医学の古い考え方では、梅雨から夏にかけて体に溜まりやすい余分な水分や湿気を「湿(しつ)」と呼びます。この「湿」を体に貯めこまず、うまく外に出していく(排出する)ことが、夏の養生の基本とされてきました。
昔から「湿をためると体が重だるく、冷えにつながる」と言い伝えられています。汗をかいたり、体を動かしたりして、余分な湿をこもらせないことが、夏を心地よく過ごすヒントと言われています。

植物も、根元に水が溜まりっぱなしだと「根腐れ」しちゃう。人の体も、余分な水分がこもると調子を崩しやすいって、昔の人は考えたんだね。
🧊 「暑いから」と冷たいものをがぶ飲みしていませんか?
暑い夏、ついつい冷たい飲み物やアイスをたくさん摂りたくなります。でも東洋の養生では、冷たいものの摂りすぎは、体を内側から冷やし、消化の働きを弱めてしまうと昔から言われてきました。

たしかに、夏は冷たい麦茶ばかりゴクゴク飲んじゃいます…!

気持ちはわかります!でも冷房の効いた部屋で、さらに冷たいものを摂ると、体はどんどん冷えていくと言われています。外は暑いのに、体の中は冷えている——現代の夏に多い状態だそうです。常温やあたたかい飲み物も、意識してとりいれてみてください。
- 🥤 冷たい飲み物は「ちびちび」、一気飲みを避ける
- ☕ 常温・白湯・温かいお茶も一日の中にとりいれる
- ❄️ 冷房の部屋では特に、冷たいものを控えめに
- 🧣 お腹や首元を冷やしすぎない(薄手の羽織りものを一枚)
🫚 昔から親しまれる「しょうが」——朝・昼にとりいれる知恵
体をあたためる食材として、昔から日本でも親しまれてきたのが「しょうが(生姜)」。冷えが気になる夏に、上手にとりいれたい食材のひとつと言われています。
ただし、とりいれる「時間帯」にも昔ながらの知恵があります。
- 🌅 朝・昼:一日の活動が始まる時間帯にとりいれるのが良いとされる
- 🌙 寝る前は避ける:体がほてって、睡眠のさまたげになることがあると言われる

しょうがは朝のお味噌汁や、お昼の薬味に少し添えるのがおすすめ。夜遅くにとると体がポカポカしすぎて、かえって寝つきに影響することもあるようなので、「しょうがは日中に」と覚えておくといいですね。

すりおろして冷凍しておくと、毎日ちょっとずつ使えて便利だよ!朝のお茶に少し入れるのもいいね。
🌻 無理せず、心地よく——夏を乗り切る小さな習慣
- 💧 のどが渇く前に、こまめに水分補給(常温も混ぜて)
- 🚶 朝夕の涼しい時間に、軽く体を動かす
- 🛁 シャワーだけでなく、ぬるめのお風呂で汗を流す
- 🫚 しょうがなどの薬味は日中に
- 😴 寝る前は体をほてらせすぎない
- 🌿 部屋に緑を置いて、目にも涼を

無理な我慢は禁物ですが、ちょっとした心がけの積み重ねが、夏バテしにくい体づくりにつながると言われています。これからの本格的な暑さ、心地よく乗り切りましょう!
※この記事は、東洋の養生や昔ながらの言い伝えをもとにした暮らしのヒントをご紹介するものです。医療・治療を目的としたものではありません。体調に不安のある方、持病のある方、妊娠中・授乳中の方は、お医者様にご相談ください。
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